Railsによる開発のよくある?話 その1 開発以前

軽いプロジェクトをRailsでやってみたいというお話をたまに聞きます。で、いざやろうとすると結構色々なところで躓くことが多いので、ちょっと思い当たることを書いていきます。僕は基本的にコードを書く役割なので偏ってると思いますが、ご容赦を。

トップダウンRails採用

先に言っておきますが、必ずこれが悪いってわけじゃないです。ただ開発する人に「やった!うちの上の人たちは分かってる!」って思う人がいないと、いやいやRailsを使うことになって「ああーXXX(前使っていた言語)だったらサクッとできるのに・・・」と学習意欲を削いじゃうこともあるかも。一時的にそういう時期はあるかもしれませんが、慢性的になっちゃうと決めた人も決められた人も不幸っすね。

Railsを採用するには、Ruby/Railsに詳しい人か、少なくともRuby/Railsの文化に朱に交われば真っ赤っかになるくらいの人で、チームをレールに乗せられる人が一人はいないと、開発メンバーがみんなわかんなーい、ってなっちゃいそうです。

Railsなのでアジャイル

Railsだと確かにアジャイルな開発がしやすいのは確かですが、開発に使うフレームワークや言語と、開発プロセスは別物です。特に開発プロセスは開発側でどのように進めるかよりも、お客さん(あるいは仕様にオッケーを出せる人)と開発チームのやり取りの話なので、「Railsだから」というのは開発者サイドに都合のいい話でしかありません。

アジャイルという言葉を使うなら、お客さんに「アジャイルになると、計画ゲームに参加してもらって、ストーリーカードを書いてもらって、受け入れテストを作ってもらうことになりますが、いいですか?もちろん我々もサポートいたします。」ぐらいで訊くのが妥当かと。アジャイルが開発者チームだけのものと勘違いしている人も多いですが、責任を明確にしないままアジャイルで着手となると泣けるのは目に見えています。

アジャイルという言葉は使わずに、できればこの辺もご協力していただけないでしょうか?と徐々に開発に参加してもらうくらいがいいんじゃないでしょうか?