魂を発見する旅

大規模システムになると、WHYの情報がどんどん失われてくる。そもそもそのようなドキュメントがない。その場合は担当者にヒアリングして、それを再構築する。当初の魂を発見する旅に出る。担当者が退職していなくなってしまったりするが、当時の事情を知る人々から様々な視点での思いを語ってもらう。それは時間がかかるが重要な仕事である。ここをはしょると似た姿を持った当初の狙いとは似ても似つかないモンスターを作ることになる。

週末同じようなことを話してきたんだけど、「当初の魂を発見する旅」っていいっすね。うんざりする旅が多いけど。人から引き継いだものをメンテしていく上で、なんでこういう風になってるの?って思ったことがないとそういう旅の重要性が分からないかもしれないけど、意図をクリアにしていくためには旅は重要。自分たちでメンテしていくことを考えると、もし旅に出たら次の人の旅が快適なものになるようにコメントやテストで曇ってしまった意図をクリアに磨いておくのが良いと思う。

SIerだと納品したらそれでオシマイって思って開発しているところも多いので旅人のことなんか考えないケースも多い。それはそういう契約になっちゃってるんだから仕方ない。でももし自社開発の仕事に携わるなら、受託開発とは違ってずっとつき合っていくことを突き詰めて考えた方がいい。最近コード中のコメントに気合いを入れてWHYを書き始めたのはなんかちょっとそういうのを実感できるようになってきたからかもと思った。