電車

JR西日本の時間厳守という姿勢が従業員に大変なプレッシャーになっていたとニュースでやってるけど、どうして日本の電車はここまで時間に厳しいのだろうと考えた。

シドニーで電車に乗ったときだった、車掌がいつものアナウンスとは違うことを口走っていた。僕の英語力では詳しいことまではよく理解できなかったけど、いかにも不満アリアリという感じの口調で、会社の待遇に対して不満だから我々はストをやるというようなことを言ってたと思う。びっくりしたと同時に何か嬉しかった。本気さ加減が伝わってきた気がしたから。

後日ストは決行され、道路事情の良くないシティ近辺は、数日ニュースで報道されるくらいの渋滞になった。実際僕も巻き込まれて大変だった。普通なら30分のところを2時間かかった覚えがある。

シドニー(というかオーストラリア全般)では電車やバスが5分、10分遅れるのは当たり前、時刻通りに電車が来ることの方が少なかった。少なくとも僕が乗った限りでは。さすがにストの時には電車が動いていないので、駅に人が集まってただならぬ雰囲気になっていたが、それ以外には遅れていてイライラしている人とかを見たことがないかもしれない。皆のんびりしてる。

そういう状況でも彼らはストをやったのだ。JRの従業員ももっとやったら良かったのに、そう思ってしまう。

でも日本とオーストラリアでは土地事情が違う。住宅と線路が6mしか離れていないことをアメリカ人が驚いていたとニュースで見たが、土地が狭いから鉄道会社同士の線路の乗り入れが必要になるんだろうし、そうなれば時間厳守が出てきても不思議はない。従業員なら僕なんかよりそういう事情はよく分かっているだろうから頑張っちゃうのかなー。

時間に厳しいのは日本人の国民性だって言えるとは思うけど、背景に土地という中々変えられないものがあるかと思うと悲しい。

海を埋めるのも、山の木を切るのも嫌だから、地下都市を作るしかないのか?


地下といえば名古屋と首都圏外郭放水路
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